僕の人生に影響を与えた作品たち(2017/1Ver.)
娯楽として映画を楽しんでいたつもりが、いつまでも記憶に残り、更には自分の人生にまで影響を与えた作品があります。
そんな作品たちを紹介していきたいと思います。
この記事については随時更新するつもりなので、たまに見直すと作品が増えているかもです。
作品一覧
1.In to the wild
大学を優秀な成績で卒業したクリス(エミール・ハーシュ)は車や財布を捨て、自由を手に入れるための放浪の旅に出る。労働とヒッチハイクを繰り返し、アメリカからアラスカへと北上。アラスカ山脈の人気のない荒野へと分け入り、捨てられたバスの車体を拠点にそこでの生活をはじめる。(Yahoo!映画)
多くのしがらみがあるこの世の中から解放され、純粋に(生きる)とはどういう意味なのかを考えた。生きて行く上で本当に必要なものは何なのか、そんな本質を教えてくれた作品です。
2.ショーシャンクの空に
妻とその愛人を射殺したかでショーシャンク刑務所送りとなった銀行家アンディ。初めは戸惑っていたが、やがて彼は自ら持つ不思議な魅力ですさんだ受刑者達の心を掴んでゆく。そして20年の歳月が流れた時、彼は冤罪を晴らす重要な証拠をつかむのだが……。(allcinema ONLINE)
希望は良いものだよ。多分最高のものだ。良いものは決して滅びない。
頭の中で。心の中で。人から音楽を奪うことは決してできない。
この2つの言葉は共に、他人によって自分の内にあるものは自分から放棄しない限りは決して奪うことができないことを気づかせてくれた。
例え今が耐え難い状況であろうと、必死に生きる意味を見出していく、その姿勢は見習わなければならない。
しかしこの様な素晴らしい人格を持った人でも赤の他人によって人生は狂わされてしまうという恐怖と人生の脆さ、僕が生きているこの環境がいかに恵まれ運が良いのかを改めて気づかせてくれた作品。
3.アバウトタイム
自分に自信がなく恋人のいないティム(ドーナル・グリーソン)は21歳の誕生日に、父親(ビル・ナイ)から一家の男たちにはタイムトラベル能力があることを告げられる。恋人を得るため張り切ってタイムトラベルを繰り返すティムは、やがて魅力的な女性メアリー(レイチェル・マクアダムス)と恋をする。しかしタイムトラベルによって生じたアクシデントにより、そもそもメアリーと出会っていなかったということになってしまい……。(シネマトゥデイ)
毎日をもう一度、全く同じように過ごしてみろと父は言った。最初の時は緊張や心配で世界がどんなに素晴らしいかわからないけど、二回目はそれに気付くんだ、と。
退屈な時、辛い時にこの言葉を思い出す。今この時は未来から今にあえて戻ってきたんだ。今の現状を冷静に把握し、全てを受け入れる。そして精一杯今を生きようとさせてくれた作品。
4.ファイトクラブ
空虚な生活を送るヤング・エグゼクティブのジャックは、謎の男テイラーに導かれるまま、謎の秘密組織「ファイト・クラブ」のメンバーになる。そこは鍛え抜かれた男達が己の拳のみを武器に闘いを繰り広げる、壮絶で危険な空間だった。(allcinema ONLINE)
我々は消費者だ。ライフスタイルに仕える奴隷。殺人も犯罪も貧困も誰も気にしない。それよりアイドル、テレビ、ダイエット、毛生え薬、インポ薬にガーデニング…。何がガーデニングだ!タイタニックと一緒に海に沈めばいいんだ!」
世の中物で溢れかえっていて、利用者である人間が逆に物に支配されている。
つまり奴隷と化している。そんなことこの作品を見るまでは考えもしなかった。
確かにあれが欲しいこれが欲しいと、目がくらみ、その事で頭がいっぱい。
見栄のためにいい車に乗り、自己満足のために高いブランド品で身を固める。
俺たちは広告に、いや社会に踊らされ惑わされている。それに気づいた時本当に必要なもの以外欲しくなくなった。テレビも捨てたし新聞も見ない。そんなライフスタイルの奴隷から解放してくれた作品。
5.グッドウィルハンティング
深い心の傷を負った天才青年と、同じく失意の中にいた精神分析医がお互いにあらたな旅立ちを自覚して成長してゆく姿を描く感動のヒューマン・ドラマ。ボストンに住む青年ウィルは、幼い頃から天才ゆえに周囲から孤立していた。だが、彼の才能に気付いた数学教授のランボーは、ウィルに精神分析医のショーンを紹介する。ウィルはショーンにしだいに心を開いてゆくが、彼の才能に気付いた政府機関や大企業が接近してくる。(Yahoo!映画)
僕は彼の様に頭が良くないし、虐待も受けていない。人並みに愛情は受けてきた。でも何故だか彼の気持ちが痛いほど分かる。そんななかショーン先生が彼を救っていく。そして、それを見ている僕も先生に救われていく。
知識一辺倒な彼に、君の話は本に全て書いてある。君自身の話をして欲しいと言った所は僕にとっても大変響いた。
知識そのものに価値なんかほとんどなく、その知識がその持ち主と混ざり合い生きてこそ価値があるのだと気付かされた。この作品を通してショーン先生に多くのことを教わった気がする。
6.世界から猫が消えたなら
ある日、余命いくばくもないごく平凡な30歳の郵便配達員(佐藤健)の前に、自分と同じ容姿を持つ悪魔(佐藤健)が出現する。その悪魔は、彼の身の回りの大切なものと引き換えに一日の命をくれるというのだ。次々と電話や映画や時計などが消えていく中、彼は初恋の女性(宮崎あおい)と再会し、共に過ごした日々を振り返る。(シネマトゥデイ)
僕は1日を得るために何を消し、何を消せないのか。これを見終わった後とても長い間考えました。
大切なものは失くして初めて気付くとも言うように、当たり前のように手にしている時に気づくことは難しい。でも、この作品はどれその当たり前に大切なものを考えさせ、気づかせてくれる。
人によって本当に大切なものは違ってくるだろうが、一度自分にとって大切なものを気づけたなら、その後一生人生を大切にできる。それを教えてくれたら作品。そしてきっと僕も世界から猫を消すことはできないだろう。
7.僕たちは世界を変えることができない
医大生のコータ(向井理)は友人たちと楽しい日常を過ごしていたが、何か物足りなく感じていた。ある日、海外支援のパンフレットに目が止まったコータは、すぐに知り合い全員に「カンボジアに学校を建てよう!」とメールを送る。実際に現地へリサーチに行くまでに活動を本格化させるが、そこには想像以上の現実が待ち構えていて……。(Yahoo!映画)
境遇が似ていたからなのか、まだまだ青二才なのかこの作品に親近感を抱いた。
日本にも貧しい人はたくさんいるのになぜカンボジアなのか、半分思い出作りのためにボランティアしてるだけなんじゃないかなど、ただの偽善だなど沢山言われてきた作品ですが、僕も確かにそう思う節はある。
でも、だからって何故ダメなのか、世界から見たらちょっとした変化かもしれないがやってはいけない理由などどこにもない。ただ学校を建てたいから、そしてお金さえあれば学校を建てることができるから。
それが理由で何が悪いのか。さらに言うなら偽善で何が悪いのか。ボランティアとは最高の慈善活動と思いの方がいるかもしれないが、そんな高尚なものではなく、ただやりたいから、助けたいから、そして助けることができるから。
それだけで十分なんだと思う。それが偽善であれ、自己満足であれ相手を救うことができたのならそれ以上のことはない。将来僕も医師として働くであろう立場の、現在での考えを作った作品。出来ればあまり偏屈に見ず、純粋に見て欲しい。きっと何かしら心に響くものはあると思う。