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大学受験を通して手に入れたただ1つのスキル

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僕は2回大学受験に失敗し、二浪中に仮面浪人を経てやっと国立の医学部に入学しました。

勉強は今でも嫌いですし、なんの役に立つのかわからない数式や、ネットで調べたらわかるであろう知識を詰め込むのに大変苦労しました。

そんな辛い時期は勉強以外にも、人生について考えたり、色々物思いにふけっていました。

そこで得た考えや思い、精神的な強さをわずかだが培ってきたと思います。

浪人をしたり再受験したりとで、大変精神面では強くなりました。しかし、その年月でそれ以外に何を得たのかとふと思い立った時、これだけは今でも大変役に立っていて、なお将来も役立つであろう技術みたいなものがあるのに気づきました。

 

家庭教師や塾講師の時によくそのことを生徒に教えていて、ふと案外みんなここまでやってないよなってことがあります。

 

 

その技術とは、多くの問題から共通点を見つけ出して勉強していくということです。

 

例えば数学の問題だと、一見似ていないような問題であっても、よく見れば同じ条件が与えられていたり、似ている式やキーワードがちりばめられたりしています。

なのでその共通点を見つけ出し、あらかじめそれに対する処理の仕方さえ理解して入れば見たこともないような問題や、少し捻ったような応用問題も解けるようになります。

更に苦手な問題や、単元に対しても有効です。

まず片っ端から問題が載っている本を持ってきて、ひとつずつ苦手な問題や、それに似たような問題を洗い出します。

そこでそれらを見比べてどこに共通点があるかを探します。

分からない場合はひとつずつ怪しい条件を共通点だと仮定して実験していくのです。

時間はかかるが、共通点さえ見つかれば断片的な大量の知識をひとつずつ覚える必要はなく、その本質とも言える共通点とその対処法を覚えれば済むのです。

これによって僕ははるかに成績を伸ばし、仮面浪人という大変時間の無い中で受験に成功しました。特に理系科目はこれがピッタリとハマって、とにかく苦手なパターンの問題ができたら、持っている参考書から似たような問題を全部抜き出し、どの部分が問題のキーなのかを調べ研究しました。

 

それを、生徒にも教えているのですが、案外みんな行き当たりばったりで、苦手な問題や範囲に対して研究し尽くしていません。

もし、浪人していなかったら僕も、ただひたすら問題を解きまくって、何となく慣れで解いていたかもしれません。

 

多くのデータから本質となる共通点を見つけ出し、簡単に見つからない場合は、推測し実験をしていくことで見つけるという技術は、受験を通して気付かぬうちに身についたものだと思います。

 

医学の世界に行っても大量の症例から、病気の本質となる共通点を見つけ出すことによって、いち早く治療に当たれたりするのでは無いでしょうか?

そんな期待も含めて意外と辛かった受験も為になったなとふと思いました。